for men who are seen every day

疲れて見えるのは、
年齢のせいだけではない。

人前に出る三十代後半の男性へ。何に払い、どこで払うのをやめるか。効果があると言える根拠まで含めて整理しています。

先に「基本の3本」を見る

01 — short termまず乾燥から粉ふき、つっぱり、髭剃り後の荒れ。化粧品が受け持つのは、皮膚の乾燥を防ぎ、肌荒れを防ぐところまでです。
02 — long term十年後に効く老化の主因は加齢より紫外線の蓄積。すでに入った分は戻りませんが、これから先は止められます。
03 — where to pay払う場所を選ぶ安く上げる話ではありません。上限までは払う意味がある場所と、そうでない場所があります。
04 — evidence効くと言える区分シワ改善や美白を表示できるのは、医薬部外品として承認を受けた製品だけ。承認は成分ではなく品目ごとに下ります。
chapter zero — what skin needs

そもそも、肌は
何をしているのか。

肌の仕事は守ることです。内側の水分を逃さず、外側から異物を入れない。この機能をバリア機能と呼びます。三十代後半で起きているのは、この壁が薄くなっているという一点です。

角層の拡大。暗い部分が細胞、そのあいだで光っているのが脂質。
一番上の光が皮脂膜です。

what it needs

  • 脂質細胞のあいだを埋めるモルタル。セラミドが代表で、これが減ると水分が抜けます
  • 水分角層の内側に保持される水。脂質がなければ留まりません
  • 皮脂膜表面の薄い油の膜。洗いすぎると失われます
chapter one — what ages

老化とは、
何が起きていることなのか。

「年齢だから仕方ない」で片づけると、変えられる部分まで諦めることになります。肌の老化は性質の違う二種類に分かれていて、片方は避けられます。

avoidable

光老化

紫外線の蓄積によって起きる変化。たるみ、深いシワ、シミの主な原因です。防いだ分だけ、これから先の蓄積は止まります。

大部分見た目の老化のうち

unavoidable

自然老化

時間の経過そのものによる変化。誰にも避けられません。だからこのサイトでは扱いません。

残り見た目の老化のうち
洗浄剤で
脂質を落とす
髭剃りで
角層を削る
紫外線が
奥まで届く
乾いた空気が
水分を奪う
皮脂膜film
角層0.02 mm
表皮epidermis
真皮dermis
角層
起きること
細胞のあいだを埋める脂質が減り、水分が抜ける
見た目
粉ふき、つっぱり、浅い小ジワ
化粧品が受け持つ範囲
表皮
起きること
入れ替わりが遅れ、作られたメラニンが残る
見た目
ざらつき、シミ
化粧品の範囲を越える
真皮
起きること
肌を支えている繊維が切れ、緩む
見た目
たるみ、深いシワ、たるみ毛穴
ほぼ届かない。皮膚科の領域

暗い部分が細胞、そのあいだで光っているのが脂質。下へ行くほど、光が届かなくなります。

ここから決まること

化粧品が受け持つのは角層の話だからです。たるみが化粧品で改善しないのは真皮の話だからです。そして三つの層のどれを傷めるのも、主な原因は紫外線。だから日焼け止めが最優先になります。

スキンケアとは、肌に足りないものを入れる作業ではありません。壊れたバリアを補い、壊す要因を減らすこと。それだけです。次の四つの機能は、ここから導かれるものです。

化粧品で届く範囲と、皮膚科の目安

※各層の厚さは部位や個人差で変わる目安の値です。桁の違いを示すために置いています。区分(化粧品・医薬部外品)が決めるのは表示できる効能の範囲であって、届く深さではありません

chapter two — the whole picture

全体像。
機能は四つしかありません。

アイテム名で覚えようとすると混乱します。化粧水、乳液、美容液、クリーム、オールインワン。無数にあるように見えますが、やっていることは四つに分類できます。そして四つは対等ではありません。

cleanse洗う

皮脂と汚れ、日焼け止めを落とす。三十代後半では、落としすぎが問題になります。

  • 洗顔料夜のみで足りる
  • クレンジング日焼け止め次第

moisture与える

皮膚の水分と油分を補い、乾燥を防ぐ。化粧品が受け持つのはここまでです。

  • 乳液・クリーム保湿の主役
  • 化粧水必須ではない
  • オールインワンまとめる選択

protect守る

紫外線と乾燥から防ぐ。このサイトが最優先に置いている機能です。

  • 日焼け止め先に置く一本

treat攻める

すでに起きている変化に働きかける。上の三つが定着してから足します。

  • 美容液後回しでよい
  • 医薬部外品効能を表示できる区分
  • 皮膚科化粧品では届かない範囲
最初に買う任意、または後回し

結論

必要なのは 「与える」と「守る」 の二機能です。買うのは乳液かクリーム、日焼け止め、洗顔料の三本。

「洗う」は足すのではなく引き算します。「攻める」は、三本が定着してからで間に合います。

洗顔は引き算から始める

chapter three — moisture

くすんで見える顔は、
乾燥から始まっています。

角層の脂質は加齢に伴って減るとされています。皮脂は多いのに内側が乾く、テカるのに粉をふくという状態が起きます。

減った脂質を補うのだから効くはずだ、という説明は理屈としては通ります。ただし製品としての実証は別の話です。ここは現在記録中で、結論はまだ出していません。

保湿の主役は化粧水ではない
chapter four — protect

先に置く一本は、
日焼け止めです。

たるみ・シワ・シミの主な原因は、加齢そのものより紫外線の蓄積とされています。予防について、前提が広く共有されている領域です。この順位付けは、このサイトの判断です。

ただし今日の見え方は変わりません。これは十年後のための項目です。すでに入った分は戻りませんが、これから先の蓄積は防げます。

SPFよりPAを見る理由
chapter five — every morning

毎朝、角層を削って
から出社しています。

髭剃りは角層を物理的に削ります。男性の乾燥はここで底上げされていて、しかも毎日起こるので、その日の見え方に直結します。

アルコールを含むアフターシェーブローションは、乾燥がある状態では避けたほうがよい類です。剃った直後に必要なのは引き締めではなく保湿です。

chapter six — ceiling

どこまで払う意味が、
あるのか。

安く済ませる話ではありません。ここに置いた金額は、このサイトが決めた予算の上限です。そこを越えると効果が頭打ちになると確かめた数字ではありません。価格差に意味があるかどうかは記録中です。

基本の3本三本が定着してから
化粧水そもそも任意
2,000
洗顔料系統が合えば十分
2,000
日焼け止め使用感に払う
4,000
乳液・クリーム成分と処方で差が出る
6,000
美容液価格と成分が相関する
10,000

乳液と美容液の上限を高く置いているのは、保湿成分の種類と処方、有効成分の濃度と安定化技術で価格差が生まれやすい領域だと考えているためです。その価格差が結果に出るかどうかは記録中で、結論は出していません。

逆に化粧水と洗顔料は、上限が低いだけでなく上限そのものが安い。中身は水と少量の保湿成分で、洗顔料は肌に乗っている時間が数十秒しかありません。

chapter seven — the three

朝一分、夜一分。

三本で始めます。肌の状態を選ぶと、洗顔と保湿の扱いが変わります。

i — moisture

クリーム

朝と夜。量は製品の表示どおりに。表示がなければ一円硬貨大が目安です。セラミド配合を選びます。

上限 6,000円
ii — protect

日焼け止め

外に出る日の朝。質感が軽いものを、製品の表示どおりの量で。表示がなければ五百円硬貨大が目安です。首の後ろと耳まで塗ります。

上限 4,000円
iii — cleanse

洗顔料(アミノ酸系)

夜のみ。朝は水かぬるま湯だけで足ります。ここに払う意味は薄いです。

上限 2,000円

合計 約一万二千円。うち八割が保湿と日焼け止めで、洗顔料は最も安い一本です。払う場所を寄せた結果の配分です。

これは上限を足した数字です。上限まで出す必要はないので、実際に選ぶとこれより内側に収まります。次がその中身です。

the three

基本の3本を、
そのまま出します。

この順番で買えば揃います。洗顔、保湿、日焼け止め。どれを選んでも構成は同じで、変わるのは保湿にいくら出すかだけです。

保湿に上限まで出す構成。洗顔と日焼け止めは抑えて、差が出やすい保湿へ寄せる

  1. 洗顔キュレル 潤浸保湿 泡洗顔料 150ml1,760円 / 150ml使い方顔をぬらし、適量(ポンプ2押し分)の泡を手にとり、泡立てずにそのまま顔になじませ、やさしく包みこむように洗うメーカーの表示から要約まだ使っていません。基準を満たすものとして挙げています本体 150mlを見る
  2. 保湿ヒフミド エッセンスクリーム 35g5,775円 / 35g使い方パール大を手にとり、気になる部位または顔全体になじませるメーカーの表示から要約使っています。実コストは記録中本体を見るつけかえ用 35gを見る
  3. 日焼け止めビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス 100g1,071円 / 100g使い方適量を少量ずつ、肌にムラなくなじませる。顔や首には基礎化粧品で肌を整えた後にメーカーの表示から要約まだ使っていません。基準を満たすものとして挙げています100g(Amazon限定)を見る

合計 8,606円

三本が定着してから足すもの

  • 化粧水上限 2,000円使いたい場合のみ。無くても成立します
  • 美容液上限 10,000円三本が定着してから。先に足すと切り分けができなくなります

三本とも低価格帯で揃える構成。保湿の上限を使わない分、合計が下がる

  1. 洗顔キュレル 潤浸保湿 泡洗顔料 150ml1,760円 / 150ml使い方顔をぬらし、適量(ポンプ2押し分)の泡を手にとり、泡立てずにそのまま顔になじませ、やさしく包みこむように洗うメーカーの表示から要約まだ使っていません。基準を満たすものとして挙げています本体 150mlを見る
  2. 保湿キュレル 潤浸保湿 フェイスクリーム2,500円使い方化粧水や乳液の後に、適量(直径約2cm=指の第一関節でひとすくいする程度)を顔全体になじませるメーカーの表示から要約まだ使っていません。基準を満たすものとして挙げています購入先のリンクは未設定です
  3. 日焼け止めビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス 100g1,071円 / 100g使い方適量を少量ずつ、肌にムラなくなじませる。顔や首には基礎化粧品で肌を整えた後にメーカーの表示から要約まだ使っていません。基準を満たすものとして挙げています100g(Amazon限定)を見る

合計 5,331円

三本が定着してから足すもの

  • 化粧水上限 2,000円使いたい場合のみ。無くても成立します

肌質は乾燥寄りの構成です。皮脂が明確に多く乾燥がない場合は、洗顔を石けん系、保湿を軽い乳液に替えてください。この組み合わせの商品はまだ選定していません。上限は洗顔2,000円、保湿6,000円です。

塗る順番、朝と夜の違い、量の目安 — どの製品を買っても同じことです。

chapter eight — where to put them

三本を、どこに置くか。

買ったあとに止まることがあります。洗面台に自分のボトルが増える。家族のものと混ざる。些細に見えて、実際に続かない理由になります。三本なら収まるので、置き方だけ決めれば済みます。

確認するのは一つだけ

一番背の高い一本が、立ったまま入るか。

高さを決めるのは洗顔料です。ポンプ式は頭の分だけ伸びます。倒して入れる形でも収まりますが、出すたびに立て直すことになり、朝一分・夜一分が崩れます。

蓋付きのケース

向く
中が見えないほうがよい。家族のものと混ざるのを避けたい
向かない
毎日の開け閉めが手数に感じる

持ち手付きのボックス

向く
洗面台と自室を行き来する。出張が多い
向かない
置き場所が固定できるなら過剰

据え置きのトレー

向く
出し入れの手数を最小にしたい
向かない
混ざるのを避けたい

選ぶ基準は、続くかどうかだけです。手数が一つ増えるごとに続かない確率が上がります。逆に、混ざるのが気になる状態で据え置きを選ぶと、置き場所そのものを避けるようになります。どちらも同じ結果になります。

店頭で見る条件と、持ち出すときの形

journal

読むもの。

01 — impression

疲れて見える顔を、
要因に分解する

くすみ、目の下の影、粉ふき。どれが乾燥由来で、どれがそうでないのか。変えられる順に並べます。

02 — moisture

保湿の主役は
化粧水ではない

覚えるべき保湿成分は四つ。乳液とクリームは、選ぶ順番より質感で決まります。

03 — shaving

髭剃り後に、
何を塗るか

毎朝角層を削っている前提で組み立てます。アルコール入りを避ける理由も含めて。

04 — protect

日焼け止めは
SPFよりPAを見る

使用感で選ぶ理由。塗る量の目安。男性が最も塗り忘れる首の後ろと耳。

05 — treat

効くと言える成分は、
どう見分けるか

医薬部外品の有効成分。研究の裏付けがある成分。理屈が通るだけの成分。その三つを分けて書きます。

06 — real cost

使った製品の、
月あたり単価

表示価格が安いのに実コストが高い製品を指摘します。使用日数からの実測です。

on evidence

根拠の扱い方について。

このサイトでは、効果の根拠を四つに分けて書きます。国が効能を承認している医薬部外品の品目、研究の裏付けがある成分、作用の理屈は通るが製品での実証は別のもの、そして運営者自身の使用記録です。

強い根拠と弱い根拠を同じ調子で書くと、全部が疑わしくなります。だから弱いものは弱いと書きます。たるみに効くとされる化粧品成分の多くは三番目に入り、深いシワやすでに定着したシミは、化粧品では届きません。その場合は皮膚科で相談してください。市販品で粘るより早くて安いことがあります。

参照した資料は各記事の末尾にまとめています。運営者は医療従事者ではなく、皮膚科医の監修も受けていません。

根拠の扱い方について